書評「君達はどう生きるか」
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空前の大ヒットを巻き起こした、人生の教科書。

「君達はどう生きるか」

この原作は約80年前の昭和12年(戦前)に作られたのにもかかわらず、今世間の間でセンセーショナルなヒットを出している。

2018年1月で100万部を超えるミリオンセラーを達成。私が手にとったときには表紙の帯に190万達成と書いてあるので、勢いはとどまることを知らない。

また、ジブリの宮崎駿さんが映画の制作を発表したことから、今後も注目されることは間違いないでしょう。

著者は1899年東京生まれ、東大哲学学科卒業 吉野源三郎さん。1981年82歳で死去されたそうです。

筆者も非常に感心を引かれていた為、どこが面白いのかワクワクしながら読んでみた。

活字だけではなく、漫画仕立てのようで非常に楽しみであった。

大まかな要点

・ものの見方

・人とのつながり

・偉人とは

・後悔との向き合いかた

他にも項目は多数あるが、大まかな要点は以上の通り。主人公コペル君とおじさんが対話形式でコペル君の悩みや気付きに日記で答えていく、
ストーリー仕立て。主に主人公の周りに起きた出来事や考え方、苦悩におじさんが答える形で物語が進んでいく。

なぜ大人たちに今読み返されているのか

みなさん口をそろえて言うのは、子供の頃に読んでおけばよかったというコメント。
このコメントから、私が読んだ感想、経験に照らしあわせ推測。

子供の頃に読んでも多分、あまり理解できないことが多いであろう難しい内容がちらほらあります。
多分子供の頃に読んでもひっかっからない事が多いのですが、大人になって読み返してみると、なるほど・・たしかにそうだ。という物が多かったです。

例えば「後悔」の事柄についてですが、
なぜ後悔するのか。どうして後悔が苦しいのか等を哲学的観点から、おじさんが答えてくれるのです。
すると読み手の私達は、理屈じゃない話も倫理と理由とが同時に介在している答えとして納得できる事に気づきます。
まるで大学の一つの講義が終わった後に納得した気持ちになりました。

そして哲学感が多い。
主人公の名前がコペルというように、コペルニクスをもじった名前です。天動説、地動説の話もあるのでそうなのでしょうが、
著者が哲学学科卒業であるなら当然哲学的要素が強いというのも頷けます。
おそらくですが、この本のネタも哲学者の話のなかにあるのではないかと推測します。
私も哲学を少し受けたことがあるのですが、昔同じことを行っていた先生がいた・・と思いました。
ゆえに大人になった人に刺さる言葉が多いですね。
哲学とはそもそも普遍の真理、現代の人が選んだ言葉が残りやすい傾向にあるため納得させられることが多いのは当然なのかもしれません。

このことから、大人だから素直に入ってくるのがあるのだと思います。
ただ、人生において大切な事が確実に書いてあるため、子供にも大事である事は確かです。

脳裏に残った言葉、場面

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君達はどう生きるか?[/st-mybox] [st-mybox title="印象に残った言葉2" fontawesome="fa-check-circle" color="#424242" bordercolor="#424242" bgcolor="#ffffff" borderwidth="2" borderradius="5" titleweight="bold"]

後悔で苦しんでいるのは、正しい道に向かっている途中だから。[/st-mybox] [st-mybox title="印象に残ったシーン" fontawesome="fa-check-circle" color="#424242" bordercolor="#424242" bgcolor="#ffffff" borderwidth="2" borderradius="5" titleweight="bold"]

主人公が後悔に打ちひしがれているシーン
また後悔の波に流されかけている場面

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感想

戦前にもかかわらず、現代人の心にも響く言葉や、物語。
これが80年前のストーリーだというから驚きを隠せない。
にもかかわらず、今の私達にも響くというのはある意味では、哲学なのでしょう。

人はどうしていきるのかという永遠のテーマ。これが根源にあるので、誰もが考えさせられる本であり、
誰もが参考になる本出あることは間違いありません。

これを読むと、自分の考えの考えさられるような気がしてなりません。

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