日本には400万以上の会社が存在している中で99%は中小零細企業であると言われています。
中小企業以外はすべて大企業と言います。
大企業で9年、中小企業で3年働いた所感を述べさせていただきたいと思います。
大企業と中小零細企業との違い
業種の違いによって出資金で定義をわけている
大企業の定義
卸売業に属する事業を主たる事業:資本金の額又は出資の総額が1億円を越え、従業員の数が100人を越える会社
サービス業に属する事業を主たる事業:資本金の額又は出資の総額が5000万円を越え、従業員の数が100人を越える会社
小売業に属する事業を主たる事業:資本金の額又は出資の総額が5000万円を越え、従業員の数が50人を越える会社
それ以外は中小企業と呼ぶ
中小のメリット・デメリット
メリット
・会社のネームバリューがなく、独力で解決することが多い。そのため人間的に強くなる
・社長とのこ距離が近い。朝礼なども社長自らやる所も多々ある
・活躍がそのまま跳ね返ってくるほど反響が高い
デメリット
・人間関係に亀裂がはいると即影響がでる
・お客との距離が近く、客層もやや貧相な層が多いため値段にシビアでありクレームが多く処理も自身でなんとかしないといけない
・独力で対応し泣けばいけないタスクが多い
・サービス残業・サービス出勤が当たり前のところもある
・福利厚生が細い(あるいは無い)
・ミスをしたら、会社の存続が危なくなるような致命傷になる時がある
・発注元の人にはへこへこしないといけない。
・仕事場が乱雑で整理が行き届いていない所が多く、事務所の掃除は社員自らが行うことが多い。(トイレ掃除含む)
大企業のメリット・デメリット
メリット
・規模が大きいため、様々な所に異動させられる。したがって、いろいろな所にいけるし経験が豊富になる。
・人間の種類・数が多く、いろいろな人間と知り合いになれる
・会社の信用力が強くて、周囲から信用されやすい
・会社のネームバリューが高く、妙な自信がつく。
・扱う金額が億単位の部署もあり、妙な大物感を自分にまとえる
・安定している。給料面、福利厚生面
・自分の会社のCMを見ると、家族の皆が喜ぶ
・ミスをしてもある程度カバーし会える
・下請け会社があることが多く、下請けの人から歳が下でもへこへこされる。
・建物が大きく、内装が新しい事が多い。清掃人がいて、クリーンな所が多い。
デメリット
・人間関係に亀裂が入ると、即影響はでないが緩やかにでてくる。それが出世競争に影響が出る可能性は高い。
・会社が多い為、いろいろな所に簡単に異動させられる(私の出向履歴は東京、埼玉、新潟の3点。研修及び出張は全域)
・派閥・学閥みたいなものがあり所属するしないで処遇が違う
・活躍しても大きく扱われない。また手柄が優良(出身校・人柄)の人に取られる。逆に自分のほうが優良かつ上司と中がいいのなら手柄を取れる。
大きな違いに気づいたこと
大企業は働いている人間の闊達感が違う。人として他の人よりも一回り大きく爽やかさを感じる。
反面いきいき感があるのだが、どこか人生に盲目的で人間に従順(YESマン)な人が多い。
大企業は中小零細から入ると、ぬるま湯のようなぬるさを感じる。休日が多かったり、残業したら必ず残業時間を記する義務など、中小とはまるで逆の事が多い。
有休消化などは中小企業の人から見ればよだれが出るほど欲しいものである。つまり極楽湯なのだ。土曜日曜と有休を重ねて直ぐに大型連休にすることが出来る。
最初から大企業に就職した人は、世間の厳しさを知らない。また、縁故採用などは世間すらわからない。
なので、小さい事でも敏感に反応しすぎてルールに細かい。ルールと世間常識の差がわから無い時がある。
大企業には、ご高名な子孫のいる事がある
また、聞いたことのある有名なサービスを作り上げた人物なんかもいる
感想
どちらかの会社を選べと言われるなら、大企業の方がいいでしょう。
ネームバリューにのって、人生も大きく飛躍出来る機会がある
どんなにひいき目で見ても、大企業のメリットは中小のメリットの比較になりません。
また、やはりなんと言ってもネームバリューの影響は大きいです。
ここに働いているというだけで、聞いた人は納得するとか、遠まわしに遠慮してくれるとかは確実にあります。